疾 患                         過換気症候群

 特に原因となるはっきりとした疾患がなく、発作性の頻回の呼吸、それに引き続く呼吸困難、意識障害、動悸、しびれ感などの多彩な身体・精神症状をともなう機能的疾患です。
心因性要素が基盤にあり、それに激しい運動、疲労、入浴、注射などによる疼痛、恐怖、興奮などの身体的・精神的ストレスが加わり発症します。
過換気状態により動脈の炭酸ガス濃度が低下し、血液がアルカリに傾くため、それに伴って種々の症状が出現します。
このため、患者さんはさらに不安になり、過換気が増強されるという悪循環におちいります。
一般に若年者、とくに女性に多い傾向があります。
紙袋に自分の吐いた息を入れ、それを吸う動作を繰り返すと症状が改善されます(ペーパーバッグ呼吸法)。

その名の通り紙袋で口と鼻を覆い、呼吸する方法です。ビニール袋は隙間が無いため、危険です。
代用としてビニール袋で行う場合は、完全な密閉状態にならないよう隙間を作るか、ビニール袋に少し穴をあけましょう。
最近はペーパーバッグ法は否定的になっているようです。
器質的疾患で過換気になっている患者(例えば、肺水腫や代謝性アシドーシス)では、PCO2(動脈の二酸化炭素濃度)を増やし、PO2(動脈の酸素濃度)を下げる事が致命的になる可能性がある。
・呼吸困難に陥っている患者さんに対して、この方法は行いにくい。
・二酸化炭素そのものが患者の不安を助長する可能性がある。
などです。
 一般的に、命に関わる疾患が除外されれば、過換気が患者の症状を起こしていると言う事を、きちんと説明するなどの単純な処置で発作は治まります。あえて危険な行為をするべきでないと言う事でしょう。
 過換気症候群の患者さんは、上部胸郭を使って呼吸する傾向があり、肺が過膨張になっています。よって、肺の残気量が増加し、十分に息を吸う事が出来ないので呼吸困難を感じるそうです。
治療としては、上部胸郭を圧迫し、十分に息を吐かせる事で肺の過膨張を減らす事が出来ます。
また、患者さんに腹式呼吸(胸壁ではなく横隔膜をより使う呼吸)をするように指示すると呼吸困難感は改善し、過換気による症状も消失します。
横隔膜による呼吸は、呼吸数を下げ、発作が起こった時に自分で対処する事が出来るためです。
この方法はかなり多くの患者さんで有効である事が示されていると言う事です。



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