疾 患                          胃がん

世界の胃癌年齢調整死亡率と比較すると、日本は男女とも第1位の「胃癌大国」であります。
毎年5万人が胃癌で死亡し、10万人以上の患者様が胃癌に罹患し治療されている現実があります。
近年高齢者の胃癌が増えています。
食塩の過剰摂取、喫煙、緑黄色野菜・果実類の摂取不足などが、従来から胃癌発生の環境因子として知られています。

造影剤のバリウムを飲んでするデジタル胃透視検査、全身麻酔下に電子内視鏡検査、あるいは経鼻内視鏡
(現 在当院では経鼻内視鏡は施行しておりません)を施行して診断します。

早期胃癌で可能なものはEMR(内視鏡的粘膜切除)、外科的治療が必要な場合は東京女子医科大学病院を中心に紹介し、EMR後や術後残胃がある場合は患者様の同意を得て、胃癌の再発を予防する目的でヘリコバクターピロリ菌の除菌治療を施行しています。


ピロリ菌の除菌をすると残胃の慢性胃炎が治癒して粘膜がとてもきれいになるため、術後経過観察で早期胃癌を発見しやすくなります。
胃癌はピロリ菌感染者に発生すると言われています。
現在では除菌によって胃癌の発生を予防できるかどうかに注目が集まっています。
これまでの研究でピロリ菌感染がない場合に比べ、感染者では20倍以上胃癌のリスクが高いことが明らかとなっています。
除菌することで胃癌リスクが3分の1くらいに減少します。
当院では1994年、平成6年からピロリ菌の各種除菌治療を自費診療で開始し、創意工夫を繰り返した結果高い除菌成功率の実績があります。 
現在、一次治療(三剤併用療法)は保険診療、二次治療、再除菌、他医での一次治療不成功例は、自費診療(五剤併用療法変法)で行っています。
当院は豊富な除菌経験が有り、
除菌成功率はほぼ100%(最近の五剤併用療法変法900例はほぼ100%)です。

除菌治療を行う際には事前に胃内視鏡検査により、胃癌を確実に除外したうえで慢性胃炎 の所見があることを確認する必要があります。
慢性胃炎を正確に診断し、その程度や個々の胃癌リスクなどを評価すること は除菌後に経過観察するうえでも重要と考えられます。
特に胃体部の萎縮性胃炎、前庭部の腸上皮化生、皺壁肥 大型胃炎、鳥肌胃炎は胃癌のリスク群として正確な内視鏡診断が必要とされます。

また除菌成功後でも胃癌発生のリスクは癌年齢に達した成人では20÷3で、未感染者にくらべて7倍以上ある件さと考えられます。
この水準は、胃癌検診が必要な水準です。
成人での除菌成功後には、ピロリ菌感染とは無関係に増殖する能力を獲得する段階に達した胃癌の対策も含めて、定期的な経過観察もしくは検診が必要です。
除菌を実施する患者様には除菌成功後最低一年毎に内視鏡検査をできるだけ長期にわたって受けて戴く ようにお話をしています。除菌治療10年以上経過しても胃癌の発生がみられるこ とから、除菌後長期間経過しても定期的な内視鏡検査を怠ってはならないと考えられています。
胃癌の早期発見でさらに死亡を減らすという考えです。

(’05)平成17年7月、第1回ヘリコバクター学会において、「H.pyrori感染の早期発見とその除菌による胃がんの予防に関する研究(Jananese intervenntion trial of Helicobacter pyrori;JITHP」の一部成績が報告されました。
本研究は、ヘリコバクター・ピロリ(H.pyrori)と胃癌発生との関連を探る、わが国初めての本格的介入試験で、1994年より全国規模で実施されてきたものです。
除菌により、胃癌の前癌状態といわれる胃粘膜萎縮や腸上皮化生の進行が抑制される。
つまり、ピロリ菌感染が胃癌のリスクであることが、ようやく明確に示せたのです。
(’08)平成20年「Lancet]というイギリスの医学雑誌に、日本のデータが発表されました。
一度胃癌になった患者さんを、内視鏡的に切除できた方、つまり早期胃癌だった方を、無作為に約250例ずつ2群に分けて、3年間見ていきますと、除菌した人の方が除菌しない方に比べて3分の一に発癌率が減った。
つまり、胃癌を発症するような、すごく危険な胃粘膜でさえ、除菌することによって発癌が予防できたのです。
胃癌予防ということを考えると、ピロリ菌に感染している方は、是非全員、除菌治療を受けたほうがいいと思います。

H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医:平成21年11月、日本ヘリコバクター学会第1回認 定試験(平成21年6月26日開催)に合格し、審査を経て認定医を取得致しました(認定番号:00040号)。


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