胃の隆起性病変で、粘膜の一部から胃の内腔に向かってとびだした腫瘤をいいます。形は、平盤状のもの、球状のもの、あるいは茎をもったものと様々です。 胃の小さなポリープはほとんどが良性ですが、大きさが2センチを超えるものや、表面が不整なものは悪性の可能性もあります。 基本的には過形成性ポリープと胃底腺ポリープです。 そのほかは特殊型 で、炎症性、遺伝性、家族性などです。 過形成性ポリープはほとんどの場合ピロリ菌陽性です。 胃底腺ポリープは色 調が周囲粘膜と変わらず、大きさも2〜3mmと小さいものが多く、胃体部を中心にできます。 基本的に文献上、 99%ピロリ菌陰性であるということです。 一般に症状は無く検診で偶然発見されることがほとんどです。 内視鏡による生検検査で良性と診断された小さなポリープは定期検査による経過観察だけで、治療の必要はありません。 大きさの増大傾向がみられたり、出血などの症状がある場合には、内視鏡的にポリペクトミーを行った方がよいでしょう。 |
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▲胃過形成性ポリープ(ピロリ菌除菌後に消失)
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▲胃体上部のポリープ
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▲家族性ポリポーシス
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▲胃底腺ポリープ
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▲胃ポリープ
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▲ラズベリー様外観を呈する胃ポリープ
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