一過性、限局性に出現する真皮浅層の浮腫を蕁麻疹といいます。潮紅を伴う膨疹を形成し、激しい掻痒を訴えます。個疹は移動しながら融合し地図上を呈します。通常数時間以内に跡形も無く消失しますが、その出没が3〜4週間以上持続するものを慢性蕁麻疹といいます。最近、皮膚科学会から『慢性蕁麻疹患者さんで、胃のヘリコバクターピロリ菌感染者を除菌したところ、70%の方が蕁麻疹が出なくなった』という報告がありました。もし、御自分の胃がピロリ菌に感染している事が分かったら、除菌してみるのもひとつの手だと思います。ピロリ菌の除菌は消化器専門の医療機関を受診して下さい。 |