COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)の可能性があります。わが国における疫学調査(NICE study)によれば、40歳以上ではおよそ530万人の患者が存在するとの推計がなされています。 国際ガイドラインGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)によれば「障害性物質を吸入することで気道や肺に異常な炎症反応が生じ、可逆性の限定された気流閉塞が進行性にみられる疾患」と病態生理学的に定義され、日本呼吸器学会のガイドラインでは、「有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患である。 この気流制限には様々な程度の可逆性を認め、発症と経過が緩徐であり、労作性呼吸困難を生じる」と定義しています。 慢性の咳や痰と労作時の息切れの三拍子がそろえばCOPDの可能性がかなり高くなります。 たばこを長年吸っていればこの病気を疑います。 胸部画像所見を参考としてスパイロメトリー(肺機能検査)で診断します。 |
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