胃に上部消化管内視鏡検査で症状の原因となるような異常がみつからないのにもかかわらず、みぞおち(心窩部)あたりに症状があらわれる病気です。 引っ越した、就職した、転勤した、異動があった、結婚した、離婚した、一人暮らしになったなど、生活習慣に変化が生じて、その後に発症することが多い印象があります。 機能性ディスペプシア(FD)患者の胃液細菌叢は健常者と異なり、多くの腸内細菌の混在が認められ、患者にLG21乳酸菌入りヨーグルトを摂取させると、症状の軽減に有効であることが確認されました。 FDの原因として小腸内容物の胃への逆流の可能性が示されました。 (第105回日本消化器病学会総会、ワークショップ7:古賀泰裕) 症状: みぞおちあたりの痛み、 焼けるような感じ、 熱を持った感じ すぐにお腹がいっぱいになる感じ(早期満腹感)、 持たれ感(食べ物がいつまでも胃に残っている感じ)胃を感じる、 おなかの張り(腹部膨満感)、むかつき、重苦しい感じ、おなかが空きにくい ゲップがでるなど。 治療: 食事を中心とした生活習慣の改善、漢方薬、アコファイドの内服などで治る可能性があります。 基本的には早寝、早起き、起床から外出まで2時間以上ゆっくりと自宅にいられる、自宅で朝食を食べて、すっきり排便してから外出する生活ができれば治りやすいです。 食事は毎日、プロバイオティクス:発酵食品の摂取(乳酸菌、ビフィズス菌など)、プレバイオティクス:食物繊維の摂取、オリゴ糖の摂取をすることにより有用菌を増やし腸内細菌の状態を良好に保つことが重要です。 プロバイオティクス+プレバイオティクス=シンバイオティクス(Synbiotics) |
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